文字のサイズ 文字のサイズ:拡大文字のサイズ:縮小文字のサイズ:標準
ここから本文です

ミニ情報通信

中国・四国ブロック障害者雇用特別セミナーが開催されました。

 去る2月15日(木)午後1時から、BIG FRONTひろしま 広島市総合福祉センター5階ホール(広島市南区)において標記セミナーが開催されました。
 このセミナーは、当協会が今年度厚生労働省から受託した「障害者に対する差別禁止及び合理的配慮に係るノウハウ普及・対応支援事業」の一環として開催されたものです。
 当日は、まず最初に当協会の栗原会長から開会のあいさつがあった後、ご来賓としてお出でいただいた広島労働局長の川口達三様からもごあいさつをいただきました。
 川口局長のごあいさつの後は、今度は、株式会社毎日新聞社論説委員の野澤和弘様から「人が働くということ」というテーマでご講演をいただきました。
 野澤様からは、日本型雇用と欧米型雇用の違いをご説明いただいた後、1)イノベーションを産む土壌である多様性を排除している日本の雇用慣行は今後変わらざるを得ない、2)障害者を雇用している企業ほどもっと障害者を雇用したいという意向が強い。障害者を雇用していない企業は「食わず嫌い」という面があるのではないか、3)障害者を雇用すると社内の雰囲気が改善され、企業の業績も向上する、4)障害者を育てるノウハウが一般社員の育成にも役立つ、5)理解力や業務の迅速性にハンディのある障害者への工夫や配慮が一般社員にも役立つ、6)一般社員が雑務から解放され高度な業務に専念できる、7)一般社員が無意識にこなしている非効率や無駄が浮かび上がる、8)これから働き手が減っていく中で、障害者の雇用は避けては通れないというお話がありました(詳細については、こちらの資料をご覧下さい)。
 野澤様のご講演の後は、広島県障害者相談支援事業連絡協議会会長の森木聡人様を進行役、広島労働局職業対策課の景山憲二様と広島西障がい者就業・生活支援センターもみじ主任就業相談員の齋藤ひとみ様のお二人をシンポジストとして、「障害のある人の就労支援とこれから」というテーマでシンポジウムが行われました。
 このシンポジウムでは、景山様から広島県内における障害者の雇用状況等についてご説明があった他、齋藤様からは障害者就業・生活支援センターによる就労支援についてご紹介がありました(詳細については、それぞれこちらの資料をご覧下さい)。
 以上のシンポジウムの後は、当協会の柏木健二中国・四国ブロック長(柏木菌茸有限会社代表取締役社長)の閉会のあいさつにより、4時間に及ぶセミナーを終了しました。
 今回のセミナーは、企業が障害者を雇用することのメリットとそうした企業を支援する支援策等について具体的に分かりやすく説明したものであり、当協会がこうしたセミナーとともに今回厚生労働省から受託している障害者活躍企業を認証する事業の理念にも通ずるものでした。