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ミニ情報通信

東北ブロック会議が開催されました。


会議終了後、会場前にて
 去る2月12日(金)午後3時から、仙台市のホテルJALシティ仙台において、平成27年度下期の標記会議が開催されました。
 会議は、東北ブロックの加藤ブロック長(株式会社新陽ランドリー代表取締役)の進行の下に進められ、まず最初に、栗原会長と丸物副会長(SMBCグリーンサービス株式会社顧問)からあいさつがありました。
 栗原会長からは、この4月から障害者に対する差別禁止や合理的配慮が義務化される中で、今後、障害者と事業主の間で様々な紛争が発生することも懸念されるが、その解決に当たっては、これまで長年に渡って障害者の雇用の促進に努力してきた全重協のノウハウを生かすべきであるということや、地域によっては、全重協の会員数が伸び悩んでいる中で、会員を更に増やしていく必要があるという話がありました。
 また、丸物副会長からは、
「平成23年度生活のしづらさなどに関する調査」の結果を引用しつつ、1)身体障害者の手帳保持者の80%以上が60歳以上で、それ以下の年齢層は少ないのに対し、精神障害者や知的障害者の手帳保持者は60歳未満が多くなっている、2)身体障害者の手帳保持者のうち増えているのは60歳以上で、それ以下の年齢層は逆に減っている、3)こうした中で、身体障害者が高齢化して退職した後は、精神障害者や知的障害者の雇用を考えていかなければならないといった話がありました。
 栗原会長、丸物副会長のあいさつの後は、本部からの報告があり、その中で、毎年総会の際に行われる表彰の基準に関する質問がありました。
 これに対して、本部から、1)正会員については、10年以上に渡り重度障害者の実雇用率が10%以上、かつ重度障害者を5人以上雇用しており、労働災害や労働関係法令違反を起こしていないこと、2)重度障害者の雇用の促進に貢献した者については、10年以上に渡りその成果が顕著なこと、3)優秀勤労障害者については、勤続年数8年以上の重度障害者であることが、それぞれ要件となっているとの説明がありました。
 この後、さらに、下期のブロック会議の全国共通テーマである「全重協の魅力の在り方」について議論が行われました。  「全重協の魅力の在り方」というテーマは、栗原会長の話にもあった全重協の会員を増やす上でも非常に重要なことですが、当日は、このテーマを事前に周知してあったこともあり、活発な意見交換が行われました。
 当日出された主な意見としては、1)丸物副会長からあった上記の話のような情報をもっと積極的に出していくべき、2)障害者雇用のメリットを最大化するための助成金等の最新の情報を教えてほしい、3)法改正の基となった考え方を聞きたい、4)役所から話を聞く場合、いつでも質問できるようなうちとけた形の会議を目指すべき、5)会員事業所によって悩みも違う。助成金、精神障害者、A型といったようなタイムリーなテーマで分科会をやるべき、6)同じ業態、同じ職域の会員事業所の話を聞きたい、7)他ブロックの話も聞きたい、8)全重協の存在が知られていない。全重協の会員になれば、障害者雇用のノウハウをいろいろと教えてもらえることをもっとPRすべき、9)全重協の会員となることが障害者を雇用する企業にとって一種のステータスとなるようにすべきといったように、全重協の活動を更に活発にする上で示唆に富むものが多く見られました。
 本部としては、こうした意見を十分踏まえ、上期のブロック会議に向けて、「全重協の魅力」を更に高めるための具体的な方策を早急に検討していきたいと考えています。